昨日は東京都練馬区の企業で

「認知行動療法を使った

   ストレスとの上手な付き合いかた」

というテーマでお話ししてまいりました。
認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy; CBT)とは、物事のきっかけと行動、さらにその結果に至るプロセスに着目することで、適応的ではない状況を改善していく心理療法のこと。
今日の研修では、ストレスのきっかけとなる事象は避けられなくても、とらえ方(行動)を変えて、いらいらやモヤモヤする気分(結果)になるのが避けられる、という仕組みについてお伝えしてきました。
研修スタート時点に,いつも受講生にお尋ねするのは
「みなさん、どんな時にストレスを感じますか?」
という質問。
どんな人でも、組織で働いていれば
ストレスと無縁ではいられないはず。
特に人間関係のストレスは、
多かれ少なかれ、誰にでも降り注いでいて
当たり前です。
でも意外なことに、私の問いに対して,必ず数名の方が
「ストレスなんてありません」
と、言われるんです。
その言葉に含まれる思いとしては
「ストレスのことなんて考えたことない」
「ストレスは嫌なものだから言いたくない」
「ストレス溜まってるなんてカッコ悪い」
など、暗にストレスを意識すること自体を避けようとしているようにも捉えられます。
つまり
「ストレスは悪者」
という先入観があるんですよね。
でもそれは間違い。
認知行動療法で考える
ストレスとは、刺激(出来事)によって起こる
反応のこと。
良いとか悪いとかいうラベル分けは不要です。
同じ刺激があっても、
ポジティブに捉えれば良いストレスになるし、
ネガティヴに捉えれば逆になるということ。
そんな話題を中心に、
自分のストレスについて考える機会をもって
いただくのも、
ストレスマネジメント研修の
ひとつの大切なワークです。
来週からも各地で研修は
続きます。
そのほかの認知行動療法による
ストレスマネジメントプログラムについては、
また追ってご紹介してまいります。